Radeon使用者のための3Dゲーム高画質化について ver13.1
更新日 2013/10/14日
・一部記事内容の修正をいたしました
・参考リンク様を追加しました
Catalystの設定欄が最新版より変更がされたので
7xxx+Catalystドライバ13.1の設定を新規で作りました
5xxx+6xxx+旧Catalyst12.8の記事はこちら
http://whitacirno.blog45.fc2.com/blog-entry-278.html
・一部記事内容の修正をいたしました
・参考リンク様を追加しました
Catalystの設定欄が最新版より変更がされたので
7xxx+Catalystドライバ13.1の設定を新規で作りました
5xxx+6xxx+旧Catalyst12.8の記事はこちら
http://whitacirno.blog45.fc2.com/blog-entry-278.html
以下注意事項
1.ドライバのバージョンはCCC13.1と同時期に出た物を使用
そのため、それ以前のバージョンの説明はお教えできません。
2.この設定が必ずしも良い方向に向くとは限りません
ゲームを高画質にすること = GPUの描画負荷が大きくなること。
3.記事のベースにしているグラフィックボードはHD7750を使用しています
こちらの記事はHD6xxxやHD5xxxなどの項目を表示しない前提を書いてます
あくまでも私個人での理解範囲なので項目に間違いなどがあったりしますので、
その点に関してのご理解をよろしくお願いいたします
なお高画質設定はVGAの性能を限界まで出し切るという意味でもあるので
性能が低めのVGA or PCだったとすると
高画質化設定は実際のゲームプレイング動作のお荷物になってしまいます
ですので、ゲームプレイパフォーマンス面にも余裕をもち、
その中でプレイと画質のバランスを保つようにお願いいたしますm--m
ではさっそく設定説明に移りましょう
まず初めに、
Radeonコントロールパネルとなる
Catalyst Control Centerは13.x以後取り回しがよくなり

3Dアプリケーションの設定が分かりやすくなりました
ドライバも標準状態で詳細化のモードがなされているため
すぐに3D設定が出来るようになってます
ただし環境によっては詳細表示で無い場合もありますので
その場合は以下の例の通りに詳細表示をしてみるとよいでしょう
CCC内の[設定]から 標準表示→詳細表示に設定する

これをおこなうことによってCCC内の全設定がいじれるようになります
ではさっそく設定を見ていってみましょう
【アプリケーション設定】

こちらはゲームやアプリケーションごとに
CCCの設定を適応をさせるのに使用します
たとえば AVAとSAという二種類のゲームがあったとします
「AVA」ならゲーム内設定を使用するような設定。
「SA」ならアンチエイリアス等々をCCCで行うなどの選択可能です。
使用方法は+追加..のタブからゲームのアプリケーションファイルを選びます
〈AVAならAVA.exe SAならsuddenattack.exeを選択します〉

*画像ではベンチマークを選んでいます
選択が終わると以下のように追加がされているので

その後、タブから項目の変更を行っていきます
【アンチエイリアシング】
アンチエイリアシングとは?
画像の斜め線や曲線等に発生する
ジャギー(ピクセルにそってギザギザになっていること)を目立たなくする技法。

境界線の周囲に中間色の点を配置することで、
ジャギーを目立たなくし滑らかな画像を得ることができる。

しかしゲームや設定次第では画質がぼやけてしまうこともあり
かえって見難くなる場合もあるので注意。
【アンチエイリアス モード】
こちらの設定を変更することでCCCにてアンチエイリアスを行うかどうかを決めます
アプリケーション設定を使用する → ゲーム内の設定を使用します
アプリケーション設定をエンハンスする → ゲーム内の設定を強めます
アプリケーション設定を上書きする → CCCの設定を使用します
【アンチエイリアスレベル】
アンチエイリアスの効き具合を調整するのに使います
*倍率を上昇させることで画質が向上するが相応して描写負荷が増大する。
Standaedフィルターを選択した場合は 2X、2XEQ、4X、4XEQ、8X、8XEQ

Edge-detectフィルターを選択した場合は 12X、12XEQ、24X、24XEQ

なお倍率の設定の他にEQという項目がありますが、
これは「Enhanced Quality Anti-Aliasing」(以下,EQAA)というもので
通常のMSAAよりも自然な描画が可能であると謳われる高品質なAAの設定になります
(ただし負荷も大きくなります)
【フィルター】
アンチエイリアスの適応距離と量を調整するため必要な
フィルターレベルは「Standard」「Edge-detect」の2つがあり、
「Standard」 パフォーマンス
現在のピクセルのみのサンプルを使用する、サンプルのウェイトは均等で
軽めに掛かるため、ソフトアンチエイリジアリングにならない
(最もシャープな画質、最高のパフォーマンスが得られます)。
「Edge-detect」 シャープ+ソフト
シーンのぼかしを引き起こすことなく、
エッジに沿ってより効果的なアンチエイリアシングを生成することを重視します。
(画質がソフトになりつつシャープになりますが、負荷が大きくなるため低速度になります)
【アンチエイリアス メゾット】
アンチエイリアシングモードとは?
3D オブジェクトにマルチサンプリング(MSAA)および
スーパーサンプリング(SSAA)を組み合わせて適用し、
縁の滑らかさと細部の明瞭さを向上する技術です。
この機能は、透明度を含む 3D オブジェクトをより現実的にして、
パフォーマンスを保持しながら並外れたイメージ品質を提供します。
「マルチサンプルAA」軽負荷
最も優れたパフォーマンスを発揮します。 MSAA のみを使用
オブジェクトのシャギーにのみ有効で軽量かつ簡素
「適応マルチサンプルAA」中負荷、バランス設定
処理パフォーマンスと画質のバランスがとれています。
SSAA と MSAA を組み合わせて使用します。
「スーパーサンプルAA」高負荷、高画質設定
最も優れた品質を実現します。 SSAA のみを使用。
画面全体を計算して、高画質の映像をあからじめ描画しておく技術
高負荷かつ密度が高く、フィルタリングの効果は大きい
スーパーサンプルAAはシーンごとにレンダリングするサンプル数が
非常に多くなるため、より綺麗なアンチエイリアスの効果が出ますが
アンチエイリアスの設定レベル次第で負荷が大きくなりやすいです。
全体的なパフォーマンスと画質を維持できる点がある
適応マルチサンプルAAは高画質+負荷面で安定してます。
*なおHDRを使用にした場合、アンチエイリアスが上手く動作しない場合があります
これはMSAAやSSAAではHDRにAA処置が仕切れないためにおこる現象です
そのためHDRを動作していてアンチエイリアスの効果が見られない場合がありましたら
一度HDRの設定を切ることをお勧めします
【形態学的フィルタリング】=ポストプロセッシング アンチエイリアス
ONにすることでMLAA(モルフォロジカル・アンチエイリアシング)が適応されます。
これはPS3に搭載されているアンチエイリアシング機能でもあり
適応することでエッジ少なく滑らかな画質を表現できるとのことです
MSAA と全くと言っていいほど違う技術でのフィルタリングを行います
通常では見つけられなかったシャギーを平らにしたりすることが出来ますが
基本的に元ある部分を「馴染ます」という適応方法なため、
場合によっては文字等の必要な部分も滲ませてしまう可能性があるので
全体的にみた高画質化においてはOFFのほうが良いことが多いかもしれません
*原理的にはGeForceのFXAAと同じです
ただし軽量かつお手軽にシャギーを消すことが可能なので
気になった方は一度ためしてみるといいかもしれません
【テクスチャ フィルタリング】
こちらは元のテクスチャ自体にフィルタを掛けるかどうかを選択します
高画質設定においてこちらの設定はどの状態でも非常に効果があり
設定項目の中においては一番重要かと思われます
【異方性フィルタリング モード】
CCCの設定を適応するかどうかを選択します
【アプリケーションの設定を利用する】 - ゲーム内の設定を使用します
ゲーム側に異方性フィルタの設定がある場合がこちらを選択します
【アプリケーションの設定を上書きする】 - CCCの設定を使います
手動もしくゲーム側に設定が無い場合などはこちらを使います
(ゲーム内に異方性フィルタの設定がある場合OFF推奨)
【異方性フィルタリング レベル】
設定の効き具合を調整します、設定はx2~x16まであり
設定が高いほど効果がハッキリとしますが負荷が大きくなります
そのため動作パフォーマンスとのバランスを考えて設定しましょう
-異方性フィルタリングとは?-
視点とポリゴンの角度関係に応じ
適切なテクセルを取り出して補間するテクスチャフィルタリング技法。
テクスチャを貼った面が斜めだった場合(後方に伸びている床など)などで
これがぶれたように見えてしまうため、その点をフィルタリングすることで
正しく台形としてサンプリングすることで、正しく見えるようにすること
動作をさせることで、遠距離でのぼやけなどを軽減することも出来るが
反面チップへの負荷も高まる。
1ピクセルごとのサンプル数を2x~16xの間で調整ができ、
これを設定することで3Dでゲームでよく起こる「遠くのぼやけ」を少なくし
奥行きをハッキリさせることが出来る設定である

左の壁、奥の山の斜面、貯水槽の線がハッキリしたのがわかります
特に奥行きや段差等が有効とされるFPSゲームや
レースゲームでは最重要となる項目になるかもしれません
【テクスチャ フィルタリング品質】
設定を使うことにより、様々なレベルのテクスチャフィルタリングを最適化できます。
効果の効き具合から推測するにおそらくCatalyst A.Iかと思われます(要検証)
設定はパフォーマンス、標準、高画質とあり
設定をパフォーマンス、標準にすることで
AMDいわく、目には分からない程度に
画質の最適化を行いパフォーマンスを上げることが可能になるという
しかし高画質設定以外はわりと目に見えて画質低下することがあるので
基本的には「高画質」設定固定でおkだと思います
【表面フォーマット最適化】
フィルタリング品質の最適化をするかどうかの設定です
表面フォーマット最適化機能を有効にすると
画質を損なうことなくパフォーマンスが向上します
(ドライバが対応しているアプリのみ)
しかし場合によっては描画がおかしくなることも・・
動作をONにすることで特定のゲームにて負荷が小さくなるので
パフォーマンスを有効とする場合はONでも良いかと思いますが
あくまでも最適化なので高画質化においてはOFFが推奨かもしれません
(環境や状況に応じて選択をしましょう)
【フレームレートコントロール】
垂直同期にかかわる設定をします。
【垂直リフレッシュを待機する】
垂直リフレッシュは描画速度に関わるもので、
一般的にはV-Sync(垂直同期信号)と呼ばれる。
「オフ」設定にするとフレームレートの上限を解除し高速に描画させる。
→FPS(フレーム数)が60~120を超えたりします
*ただしアプリケーション側によっては強制的にONにされている事もある。
*垂直同期とはフレーム数をモニターのリフレッシュレートに合わせる機能です
ONにすることでゲームのフレーム上限がモニタのリフレッシュレート値までに固定され
OFFにすることでリフレッシュレート以上のフレーム描画を可能にします(絶対ではない)
主な使い道はティアリング。画面の端から端まで横一直線を防止するのに使います
ただONにしてしまうとマウスやキーボードなどの遅延時間が大幅に伸びてしまうので
基本的には「アプリケーション側で指定しない限りオフ」が推奨されます
しかしVGAの性能を抑えるという役割にも使えるので
節電思考の人やティアリングが気になる方はONにするのもありかもしません
ゲーマーの方は常にOFFがお勧めとなるでしょう
【なお垂直同期がONのときはリフレッシュレートと同期をしようと働くので
場合によってはゲームパフォーマンスが低下する可能性もあります】
これにかんしてはお好みで設定をしてください
【OpenGL トリプルバッファリング】
OpenGL トリプルバッファリング とは?
OpenGLアプリケーションかつ垂直同期がONになっているときのみ作用します
トリプルバッファリングはちらつきやひび割れ、
乱れといった視覚的ノイズを減らしたり、排除するために役立つ技術です。
3つの独立したバッファーを使用することによって、
再描画の遅れを最小限に抑えることができます。
これによりフレームレートが垂直同期リフレッシュレートより低い場合に限って、
ゲームのフレームレートが向上するという点があります
ただし有効にするとグラフィックスメモリーの使用量が増え
わずかながらに遅延が発生します
基本的には垂直同期とセットで使用するのがお勧めですが
搭載グラフィックスメモリが少ないなどの場合があるときはOFFにしてみるのもいいでしょう
【ポリゴン分解】
ポリゴン分割は使用するジオメトリの数を増やすことにより、
3D オブジェクトの細部を強調します。
ポリゴン分割のレベルが向上すれば、3D オブジェクトのジオメトリ レベルも向上します。
ただし有効な他のアプリケーション設定によってはアプリケーションのパフォーマンスが低下します。
この設定はアプリケーションがこれに対応していることが前提となります
DX9のベンチマークなどではおのずと設定の効果が得られず
DX11テッセレーションなどに依存することが判明しています〈6950で確認済み〉
3DMark 11でのグラフィックスコアの判断ですが
ポリゴン分割を64X or 最適化にした場合は5200程度
ポリゴン分割をオフにした場合は6030程度まで上がりました
*DX11などで負荷を軽くしたい場合はオフに設定をするのもありでしょう
【ポリゴン分解モード】
【AMDの最適化】
ポリゴン分割をサポートするアプリケーションで、
最高のゲーム体験を実現するポリゴン分割レベルを提供します。
グラフィックボードとドライバがソフトに対し、自動的にポリゴン数を最適化し、調整します
これは従来どおりの設定と言えるため、基本的にはこの機能の利用が推奨になります
【アプリケーション設定を使用する】
ポリゴン分割をサポートするアプリケーションで
設定されたポリゴン分割レベルを使用します。
グラフィックドライバ最適化を使用せずゲーム側の設定に最適化されます。
【アプリケーション設定を上書きする】
CCCの手動設定を適応します。
【最大ポリゴン分割レベル】
レベルを調整することで自分の好きなように分割数の調整ができます
オフ 2X 4X 6X 8X 16X 32X 64X と細かい設定が可能であり、
設定を強くすることでポリゴンの最大数が増え
対応できる部分にてよりリアルに表現出来るようになる。
以上で説明は終わります
この設定はオンラインゲームなどや古めのゲーム等で
画質を調整したり、自分自身の環境に合わせるために設定をしてきます
もしも自分の環境に余裕があるならばいろいろと試してみるのもアリでしょう
ただし、設定を強くしすぎてしまうと
グラフィックメモリの上限を超えてしまったり、
まともに動作が出来ないほどの状態になったり、
場合によってはアプリケーションが落ちるといったことがおきるため、
自分のPCとプレイするゲームとの性能バランスを考えて設定いたしましょう
以下設定参考例
i5 3570K+ HD7750(1GB)
東方スカイアリーナ紅 体験版 HDROFF 1024x600
スカイアリーナの場合はゲーム内にアンチエイリアスの設定がなく
通常ではシャギーが目立つようになっています。
(以下の設定は参考例になります)
アンチエイリアスモード アプリの設定を上書きする
形態学的フィルタリング オフ
異方性フィルタリング 16x
テクスチャフィルタリング 高画質
表面フォーマット オフ
画像をクリックすると拡大します

(画像はFC2の容量の問題上残念ながらJPGです・・)
解像度をわざと低めにすることでシャギーを強めています
しかしこのようにCCC内で設定をすることでシャギーが消え
x8の時点で綺麗にのっぺりとした感じにまとまってるのが分かります
EQを適応した画像ではカラーの質が向上しているのがわかりますね
特に右斜め下にある足場ではカラーレートが強く上がってます
EQAAは適応度が強い場所ほどハッキリと色味が出てくるようです
以上でこの記事は終了です
今回の3Dアプリケーションの設定についての説明でしたが
一部オンラインゲームや同人ゲームなどで
グラフィックス設定が細かくできないゲーム等では、
上記の設定は非常に効果が高いと言えるので
RADEON使用者の方は一度試してみるといいかもしれません
後、3Dアプリケーションと書きましたが
実際はDirectXを使って動いているゲームなら、ほとんどが効果あると思います
〈ただしCCCの設定が適応されないことも〉
最後にメモとして一言。
ゲーム内にAA等の画質調整の設定がある場合はそちらでの設定を使用して
ゲーム内にAA等の画質調整機能がない場合はCCCの設定を使用する感じが良いです
後は主導操作の意味合いや、フィルターの強度の設定などに今回の内容が適し
ゲームによってはCCCの設定が上書きされないときもあるので何回か確認が必要です
プロファイルも以前のものより使い勝手が良くなってますので
色々試してみるとよいでしょう(`・ω・´)
ではまた次回記事にお会いしましょう~\(^o^)/
記事の参考にさせていただいたサイト様のリンク
mabinogiの物置小屋 様 より
画質向上設定 > ATI編
新 masafumi's Diary 様より
MLAA vs. FXAA ~AMDのGDC 2012のUnreal Engineのセッションスライドから
ティアリングについて
http://d4.princess.ne.jp/multimedia/ntsc/tearing.html
Radeon HD 5870によるCrossFireXを試す
http://my.opera.com/kawasemi/blog/2011/02/12/psu-cfx
4gamer.様AMD,Northern Islands世代のハイエンドGPU「Radeon HD 6900」を発表
http://www.4gamer.net/games/122/G012292/20101212001/
以下参考サイト「Wikipedia」より一部を引用いたしました
参考にさせていただいたサイト様に感謝!
1.ドライバのバージョンはCCC13.1と同時期に出た物を使用
そのため、それ以前のバージョンの説明はお教えできません。
2.この設定が必ずしも良い方向に向くとは限りません
ゲームを高画質にすること = GPUの描画負荷が大きくなること。
3.記事のベースにしているグラフィックボードはHD7750を使用しています
こちらの記事はHD6xxxやHD5xxxなどの項目を表示しない前提を書いてます
あくまでも私個人での理解範囲なので項目に間違いなどがあったりしますので、
その点に関してのご理解をよろしくお願いいたします
なお高画質設定はVGAの性能を限界まで出し切るという意味でもあるので
性能が低めのVGA or PCだったとすると
高画質化設定は実際のゲームプレイング動作のお荷物になってしまいます
ですので、ゲームプレイパフォーマンス面にも余裕をもち、
その中でプレイと画質のバランスを保つようにお願いいたしますm--m
ではさっそく設定説明に移りましょう
まず初めに、
Radeonコントロールパネルとなる
Catalyst Control Centerは13.x以後取り回しがよくなり

3Dアプリケーションの設定が分かりやすくなりました
ドライバも標準状態で詳細化のモードがなされているため
すぐに3D設定が出来るようになってます
ただし環境によっては詳細表示で無い場合もありますので
その場合は以下の例の通りに詳細表示をしてみるとよいでしょう
CCC内の[設定]から 標準表示→詳細表示に設定する

これをおこなうことによってCCC内の全設定がいじれるようになります
ではさっそく設定を見ていってみましょう
【アプリケーション設定】

こちらはゲームやアプリケーションごとに
CCCの設定を適応をさせるのに使用します
たとえば AVAとSAという二種類のゲームがあったとします
「AVA」ならゲーム内設定を使用するような設定。
「SA」ならアンチエイリアス等々をCCCで行うなどの選択可能です。
使用方法は+追加..のタブからゲームのアプリケーションファイルを選びます
〈AVAならAVA.exe SAならsuddenattack.exeを選択します〉

*画像ではベンチマークを選んでいます
選択が終わると以下のように追加がされているので

その後、タブから項目の変更を行っていきます
【アンチエイリアシング】
アンチエイリアシングとは?
画像の斜め線や曲線等に発生する
ジャギー(ピクセルにそってギザギザになっていること)を目立たなくする技法。

境界線の周囲に中間色の点を配置することで、
ジャギーを目立たなくし滑らかな画像を得ることができる。

しかしゲームや設定次第では画質がぼやけてしまうこともあり
かえって見難くなる場合もあるので注意。
【アンチエイリアス モード】
こちらの設定を変更することでCCCにてアンチエイリアスを行うかどうかを決めます
アプリケーション設定を使用する → ゲーム内の設定を使用します
アプリケーション設定をエンハンスする → ゲーム内の設定を強めます
アプリケーション設定を上書きする → CCCの設定を使用します
【アンチエイリアスレベル】
アンチエイリアスの効き具合を調整するのに使います
*倍率を上昇させることで画質が向上するが相応して描写負荷が増大する。
Standaedフィルターを選択した場合は 2X、2XEQ、4X、4XEQ、8X、8XEQ

Edge-detectフィルターを選択した場合は 12X、12XEQ、24X、24XEQ

なお倍率の設定の他にEQという項目がありますが、
これは「Enhanced Quality Anti-Aliasing」(以下,EQAA)というもので
通常のMSAAよりも自然な描画が可能であると謳われる高品質なAAの設定になります
(ただし負荷も大きくなります)
【フィルター】
アンチエイリアスの適応距離と量を調整するため必要な
フィルターレベルは「Standard」「Edge-detect」の2つがあり、
「Standard」 パフォーマンス
現在のピクセルのみのサンプルを使用する、サンプルのウェイトは均等で
軽めに掛かるため、ソフトアンチエイリジアリングにならない
(最もシャープな画質、最高のパフォーマンスが得られます)。
「Edge-detect」 シャープ+ソフト
シーンのぼかしを引き起こすことなく、
エッジに沿ってより効果的なアンチエイリアシングを生成することを重視します。
(画質がソフトになりつつシャープになりますが、負荷が大きくなるため低速度になります)
【アンチエイリアス メゾット】
アンチエイリアシングモードとは?
3D オブジェクトにマルチサンプリング(MSAA)および
スーパーサンプリング(SSAA)を組み合わせて適用し、
縁の滑らかさと細部の明瞭さを向上する技術です。
この機能は、透明度を含む 3D オブジェクトをより現実的にして、
パフォーマンスを保持しながら並外れたイメージ品質を提供します。
「マルチサンプルAA」軽負荷
最も優れたパフォーマンスを発揮します。 MSAA のみを使用
オブジェクトのシャギーにのみ有効で軽量かつ簡素
「適応マルチサンプルAA」中負荷、バランス設定
処理パフォーマンスと画質のバランスがとれています。
SSAA と MSAA を組み合わせて使用します。
「スーパーサンプルAA」高負荷、高画質設定
最も優れた品質を実現します。 SSAA のみを使用。
画面全体を計算して、高画質の映像をあからじめ描画しておく技術
高負荷かつ密度が高く、フィルタリングの効果は大きい
スーパーサンプルAAはシーンごとにレンダリングするサンプル数が
非常に多くなるため、より綺麗なアンチエイリアスの効果が出ますが
アンチエイリアスの設定レベル次第で負荷が大きくなりやすいです。
全体的なパフォーマンスと画質を維持できる点がある
適応マルチサンプルAAは高画質+負荷面で安定してます。
*なおHDRを使用にした場合、アンチエイリアスが上手く動作しない場合があります
これはMSAAやSSAAではHDRにAA処置が仕切れないためにおこる現象です
そのためHDRを動作していてアンチエイリアスの効果が見られない場合がありましたら
一度HDRの設定を切ることをお勧めします
【形態学的フィルタリング】=ポストプロセッシング アンチエイリアス
ONにすることでMLAA(モルフォロジカル・アンチエイリアシング)が適応されます。
これはPS3に搭載されているアンチエイリアシング機能でもあり
適応することでエッジ少なく滑らかな画質を表現できるとのことです
MSAA と全くと言っていいほど違う技術でのフィルタリングを行います
通常では見つけられなかったシャギーを平らにしたりすることが出来ますが
基本的に元ある部分を「馴染ます」という適応方法なため、
場合によっては文字等の必要な部分も滲ませてしまう可能性があるので
全体的にみた高画質化においてはOFFのほうが良いことが多いかもしれません
*原理的にはGeForceのFXAAと同じです
ただし軽量かつお手軽にシャギーを消すことが可能なので
気になった方は一度ためしてみるといいかもしれません
【テクスチャ フィルタリング】
こちらは元のテクスチャ自体にフィルタを掛けるかどうかを選択します
高画質設定においてこちらの設定はどの状態でも非常に効果があり
設定項目の中においては一番重要かと思われます
【異方性フィルタリング モード】
CCCの設定を適応するかどうかを選択します
【アプリケーションの設定を利用する】 - ゲーム内の設定を使用します
ゲーム側に異方性フィルタの設定がある場合がこちらを選択します
【アプリケーションの設定を上書きする】 - CCCの設定を使います
手動もしくゲーム側に設定が無い場合などはこちらを使います
(ゲーム内に異方性フィルタの設定がある場合OFF推奨)
【異方性フィルタリング レベル】
設定の効き具合を調整します、設定はx2~x16まであり
設定が高いほど効果がハッキリとしますが負荷が大きくなります
そのため動作パフォーマンスとのバランスを考えて設定しましょう
-異方性フィルタリングとは?-
視点とポリゴンの角度関係に応じ
適切なテクセルを取り出して補間するテクスチャフィルタリング技法。
テクスチャを貼った面が斜めだった場合(後方に伸びている床など)などで
これがぶれたように見えてしまうため、その点をフィルタリングすることで
正しく台形としてサンプリングすることで、正しく見えるようにすること
動作をさせることで、遠距離でのぼやけなどを軽減することも出来るが
反面チップへの負荷も高まる。
1ピクセルごとのサンプル数を2x~16xの間で調整ができ、
これを設定することで3Dでゲームでよく起こる「遠くのぼやけ」を少なくし
奥行きをハッキリさせることが出来る設定である

左の壁、奥の山の斜面、貯水槽の線がハッキリしたのがわかります
特に奥行きや段差等が有効とされるFPSゲームや
レースゲームでは最重要となる項目になるかもしれません
【テクスチャ フィルタリング品質】
設定を使うことにより、様々なレベルのテクスチャフィルタリングを最適化できます。
効果の効き具合から推測するにおそらくCatalyst A.Iかと思われます(要検証)
設定はパフォーマンス、標準、高画質とあり
設定をパフォーマンス、標準にすることで
AMDいわく、目には分からない程度に
画質の最適化を行いパフォーマンスを上げることが可能になるという
しかし高画質設定以外はわりと目に見えて画質低下することがあるので
基本的には「高画質」設定固定でおkだと思います
【表面フォーマット最適化】
フィルタリング品質の最適化をするかどうかの設定です
表面フォーマット最適化機能を有効にすると
画質を損なうことなくパフォーマンスが向上します
(ドライバが対応しているアプリのみ)
しかし場合によっては描画がおかしくなることも・・
動作をONにすることで特定のゲームにて負荷が小さくなるので
パフォーマンスを有効とする場合はONでも良いかと思いますが
あくまでも最適化なので高画質化においてはOFFが推奨かもしれません
(環境や状況に応じて選択をしましょう)
【フレームレートコントロール】
垂直同期にかかわる設定をします。
【垂直リフレッシュを待機する】
垂直リフレッシュは描画速度に関わるもので、
一般的にはV-Sync(垂直同期信号)と呼ばれる。
「オフ」設定にするとフレームレートの上限を解除し高速に描画させる。
→FPS(フレーム数)が60~120を超えたりします
*ただしアプリケーション側によっては強制的にONにされている事もある。
*垂直同期とはフレーム数をモニターのリフレッシュレートに合わせる機能です
ONにすることでゲームのフレーム上限がモニタのリフレッシュレート値までに固定され
OFFにすることでリフレッシュレート以上のフレーム描画を可能にします(絶対ではない)
主な使い道はティアリング。画面の端から端まで横一直線を防止するのに使います
ただONにしてしまうとマウスやキーボードなどの遅延時間が大幅に伸びてしまうので
基本的には「アプリケーション側で指定しない限りオフ」が推奨されます
しかしVGAの性能を抑えるという役割にも使えるので
節電思考の人やティアリングが気になる方はONにするのもありかもしません
ゲーマーの方は常にOFFがお勧めとなるでしょう
【なお垂直同期がONのときはリフレッシュレートと同期をしようと働くので
場合によってはゲームパフォーマンスが低下する可能性もあります】
これにかんしてはお好みで設定をしてください
【OpenGL トリプルバッファリング】
OpenGL トリプルバッファリング とは?
OpenGLアプリケーションかつ垂直同期がONになっているときのみ作用します
トリプルバッファリングはちらつきやひび割れ、
乱れといった視覚的ノイズを減らしたり、排除するために役立つ技術です。
3つの独立したバッファーを使用することによって、
再描画の遅れを最小限に抑えることができます。
これによりフレームレートが垂直同期リフレッシュレートより低い場合に限って、
ゲームのフレームレートが向上するという点があります
ただし有効にするとグラフィックスメモリーの使用量が増え
わずかながらに遅延が発生します
基本的には垂直同期とセットで使用するのがお勧めですが
搭載グラフィックスメモリが少ないなどの場合があるときはOFFにしてみるのもいいでしょう
【ポリゴン分解】
ポリゴン分割は使用するジオメトリの数を増やすことにより、
3D オブジェクトの細部を強調します。
ポリゴン分割のレベルが向上すれば、3D オブジェクトのジオメトリ レベルも向上します。
ただし有効な他のアプリケーション設定によってはアプリケーションのパフォーマンスが低下します。
この設定はアプリケーションがこれに対応していることが前提となります
DX9のベンチマークなどではおのずと設定の効果が得られず
DX11テッセレーションなどに依存することが判明しています〈6950で確認済み〉
3DMark 11でのグラフィックスコアの判断ですが
ポリゴン分割を64X or 最適化にした場合は5200程度
ポリゴン分割をオフにした場合は6030程度まで上がりました
*DX11などで負荷を軽くしたい場合はオフに設定をするのもありでしょう
【ポリゴン分解モード】
【AMDの最適化】
ポリゴン分割をサポートするアプリケーションで、
最高のゲーム体験を実現するポリゴン分割レベルを提供します。
グラフィックボードとドライバがソフトに対し、自動的にポリゴン数を最適化し、調整します
これは従来どおりの設定と言えるため、基本的にはこの機能の利用が推奨になります
【アプリケーション設定を使用する】
ポリゴン分割をサポートするアプリケーションで
設定されたポリゴン分割レベルを使用します。
グラフィックドライバ最適化を使用せずゲーム側の設定に最適化されます。
【アプリケーション設定を上書きする】
CCCの手動設定を適応します。
【最大ポリゴン分割レベル】
レベルを調整することで自分の好きなように分割数の調整ができます
オフ 2X 4X 6X 8X 16X 32X 64X と細かい設定が可能であり、
設定を強くすることでポリゴンの最大数が増え
対応できる部分にてよりリアルに表現出来るようになる。
以上で説明は終わります
この設定はオンラインゲームなどや古めのゲーム等で
画質を調整したり、自分自身の環境に合わせるために設定をしてきます
もしも自分の環境に余裕があるならばいろいろと試してみるのもアリでしょう
ただし、設定を強くしすぎてしまうと
グラフィックメモリの上限を超えてしまったり、
まともに動作が出来ないほどの状態になったり、
場合によってはアプリケーションが落ちるといったことがおきるため、
自分のPCとプレイするゲームとの性能バランスを考えて設定いたしましょう
以下設定参考例
i5 3570K+ HD7750(1GB)
東方スカイアリーナ紅 体験版 HDROFF 1024x600
スカイアリーナの場合はゲーム内にアンチエイリアスの設定がなく
通常ではシャギーが目立つようになっています。
(以下の設定は参考例になります)
アンチエイリアスモード アプリの設定を上書きする
形態学的フィルタリング オフ
異方性フィルタリング 16x
テクスチャフィルタリング 高画質
表面フォーマット オフ
画像をクリックすると拡大します

(画像はFC2の容量の問題上残念ながらJPGです・・)
解像度をわざと低めにすることでシャギーを強めています
しかしこのようにCCC内で設定をすることでシャギーが消え
x8の時点で綺麗にのっぺりとした感じにまとまってるのが分かります
EQを適応した画像ではカラーの質が向上しているのがわかりますね
特に右斜め下にある足場ではカラーレートが強く上がってます
EQAAは適応度が強い場所ほどハッキリと色味が出てくるようです
以上でこの記事は終了です
今回の3Dアプリケーションの設定についての説明でしたが
一部オンラインゲームや同人ゲームなどで
グラフィックス設定が細かくできないゲーム等では、
上記の設定は非常に効果が高いと言えるので
RADEON使用者の方は一度試してみるといいかもしれません
後、3Dアプリケーションと書きましたが
実際はDirectXを使って動いているゲームなら、ほとんどが効果あると思います
〈ただしCCCの設定が適応されないことも〉
最後にメモとして一言。
ゲーム内にAA等の画質調整の設定がある場合はそちらでの設定を使用して
ゲーム内にAA等の画質調整機能がない場合はCCCの設定を使用する感じが良いです
後は主導操作の意味合いや、フィルターの強度の設定などに今回の内容が適し
ゲームによってはCCCの設定が上書きされないときもあるので何回か確認が必要です
プロファイルも以前のものより使い勝手が良くなってますので
色々試してみるとよいでしょう(`・ω・´)
ではまた次回記事にお会いしましょう~\(^o^)/
記事の参考にさせていただいたサイト様のリンク
mabinogiの物置小屋 様 より
画質向上設定 > ATI編
新 masafumi's Diary 様より
MLAA vs. FXAA ~AMDのGDC 2012のUnreal Engineのセッションスライドから
ティアリングについて
http://d4.princess.ne.jp/multimedia/ntsc/tearing.html
Radeon HD 5870によるCrossFireXを試す
http://my.opera.com/kawasemi/blog/2011/02/12/psu-cfx
4gamer.様AMD,Northern Islands世代のハイエンドGPU「Radeon HD 6900」を発表
http://www.4gamer.net/games/122/G012292/20101212001/
以下参考サイト「Wikipedia」より一部を引用いたしました
参考にさせていただいたサイト様に感謝!
| GPU関係 | 17:24 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑