Ryzen 5 5600G を遊び倒してみました
前回の記事の続きです。
サブPCのケース入れ替えとCPU交換のお話

どうも鹿です!
というわけで今回は現在18000円で販売されているRyzenAPU 5600Gが何処まで動くのかという内容です。
2200GEからの乗り換えなので、主にパフォーマンス周りを重点に見ていきたいと思います。
まずはCPUをそのまま交換ということで差がわかりやすいように
2200GEの時点でとりあえずチップセットドライバを更新

メモリの設定はとりあえずDDR4-3200MhzのCL16で動かします

PC構成はこんな感じです
【M/B】TUF-B450M-PLUS-GAMING
【RAM】OCMEMORY OCM2933CL16D-16GBNHB(8GBx2)
【NVMe】Samsung SM951(128GB OS用)
【SSD】Micron 1100(2TB)
【HDD】東芝 MD05ACA80D(8TB)
【HDD】東芝 MD06ACA10T(10TB)
【電源】REX-850ASH STALLION (850W 80+Silver)
色々変更したいところはありますが、今回はこのままで。
なおBIOSにてRAMの割当を512MBから2GBに変更しております
まずはCPUテストである
Cinebench Release 23をやってみました
・2200GE

中身がZen+のCPUであり、かつ4コア4スレッドの35Wの低電圧モデルということもあってスコアに関しては控えめな感じでした。
しかし消費電力自体も35W付近でキレイに収まってるところは優秀な数値だと思います
・5600G

一機のRyzenは通常の3倍のスピードで接近しますと言わんばかりのマルチスコア三倍という驚愕な数値にシングルスコアは約2倍になり、最大時の消費電力も約2倍になりました。ただ6コア12スレッドになったり性能が上がったり、電力効率が上がっているため実際の日常での動作に関しては2200GE同等か、細かいところでは省電力になってると思います
次にGPU周りのベンチマークを行いました
RyzenAPUのZen+~Zen3までのものはほぼ同じGPUなので大きく性能は上がらないと思います
・2200GE iGPUクロック 1100Mhz

GEモデルは省電力になってる代わりに内蔵GPUのクロックを下げられているので通常の2200Gとくらべて低めのスコアになっていると思います
・5600G iGPUクロック 1900Mhz

こちらはガッツリと内蔵GPUクロックが上がっているためか1200点も差ができました
RyzenAPUはCPUとGPUのTDPを共有しているため、ベンチ中のCPU+GPUの消費電力は40~60W程度で完結しておりました。5600Gの内蔵GPUはGT1030に近い性能があるためCPU込みでゲーム中は60W前後で収まってのは正直驚きです。
で、ここからは自分が約3日ほどかけて様々な検証を行いまして、
色々と楽しめた結果を色々と書いていきたいと思います。
まず完璧な安定設定を出したのがこちらの設定

DDR4-4000Mhz CL22 iGPUクロック2300Mhz IF1:1 PBO動作です。
RyzenAPUはメモリクロックが高ければ高いほど速くなり、内蔵GPUの部分もオーバークロックを行うことで性能が向上するので、試してみたという感じですね。BIOS側の自動設定で2300Mhzまでは自動で動かせるのでメモリのタイミングはわざと遅めにして確実に動作をするというのを基準で作りました。
この設定でHDD非稼働時、アイドルが29~30W

FF14ベンチマーク中で45~92Wほど

スコアは以下のようになりました

この時点でGT1030とRX550を超えた数値が出ている計算になります。
750tiには二割ほど届かない計算だと思います。
上記の状態で原神をプレイしてみました
フルHD、プロファイル低設定、レンダリング0.8倍で快適に動作しました。
レンダリング1.0はキツめの印象なのでこの辺りのGPUの限界はありますが描写が軽いところはきっちり軽く、最大での消費電力も60W前後で収まっており、熱量も虎徹2クーラーの割にまったくないため、かなり優秀だと思いました。
デイリー消化とかの日課をこなすぐらいなら十分だと思います。
で、ここで一旦安定設定を出しましたが
海外のネットを見ているとDDR4-4600Mhzとか、iGPUを2400Mhzとかをする人が結構おり、これは自分もこれは確かめないといけないと思ったので、以前から手持ちにあった
SamsungB-ダイのメモリを用意しました

こちらのメモリはDDR4-4133 CL18-18-18 1.4Vで立ち上げることができますので
D.O.C.Pを使って、設定値を読み出し

DDR4-4133MhzCL18で動作をさせてみました。
ついでにiGPUのクロックも100Mhzを更に乗せて、電圧を1.35Vまで上げました。
もちろんMCLK、FCLK、UCLKのクロックは同期済み IF1:1動作です。
ここで自分が数日かけながら3DMarkのFireStrikeでスコアを簡単に出してみたら


わーお・・・ メモリクロックと内蔵GPUのクロックが上がるたびにスコアが上がりました
2200GEの二倍のスコアとまでは行きませんが、結構な性能が引き出せたかと思います。
この他DDR4-4200を立ち上げたりDDR4-4400が動きそうな気配もあったんですが今使ってるB450Mのマザーで上げたい部分の電圧が固定に出来なかったので、不安定な要素を考えても4133Mhzで妥協しておきました。
せめてCMOSクリアのボタンがあれば良いんだけど・・・
試しにもう一度原神を動かしてみたところ
iGPUの電圧を上げたためか平均して5~10W程消費電力が上がりましたが1~2フレームが稼げる分、更に快適になった気がします。
そしてこの温度です。 最近のCPUにしては冷え過ぎでしょ・・・
ワットチェッカーの消費電力も数値通り増えておりアイドルが34~35Wほどになりゲーム中で見て55~100Wぐらいになりました。
まぁメモリのクロックなども上がってるのでこの辺は仕方ないでしょう
そんな感じでした。 一言言いたいです
18000円で買える石にしては遊べすぎた
内蔵GPUに大きな進化はないものの冷える、低消費、Zen3のCPU性能。メモリOCでついてくるのはiGPUだけではなく、Ryzen自体の性能を出し切ることも可能である点。そしてB450でも全然問題がないという点、とても遊べるCPUだと思いました。
ただ5600Gを詰めたら詰めるほど1CU多い5700Gが欲しくなってしまったりしてしまい、RDNA2が搭載されてるノート用Zen3+や今後出るであろうZen4APUが気になってしまいました・・・
それだけ良かったといえましたね・・・
ちなみにゲームでフレームレートをできるだけ稼ぎたい場合はSMT、intelでいうところのHT(仮想スレッド)を切ったほうが無駄なスレッド移動が減るためCPU動作の効率が良くなるという点があるので、そういうところも踏まえて8コアであり、クロックも高くなる5700Gが良さげだなぁって思った次第でした。まぁ流石に買い直しはしませんけどね・・・
以上5600Gで3日間を遊んだレビューでした。
みなさんもぜひ買って遊んでみてください、ではまた(*´ω`*)ノシ
おまけ、原神 中設定ではどれぐらい動くの?
実はレンダリング0.8でなら十分遊べるといえば遊べます
ただ重くなるとこは結構フレームが落ちるので
上手くゲーム内設定をやりくりするといいかもしれない・・・?
中設定レンダリング0.6+FSR2なら比較的に軽い動作できれいめに動きますが
ポストプロセスフィルターの関係で移動時は少し映像がぼやけるのが欠点
あとはFSR2.1が実装されると一番なんですけどね・・・
AMD、テンポラル・アップスケーリング技術の最新版「FidelityFX Super Resolution(FSR) 2.1」を公開
サブPCのケース入れ替えとCPU交換のお話

どうも鹿です!
というわけで今回は現在18000円で販売されているRyzenAPU 5600Gが何処まで動くのかという内容です。
2200GEからの乗り換えなので、主にパフォーマンス周りを重点に見ていきたいと思います。
まずはCPUをそのまま交換ということで差がわかりやすいように
2200GEの時点でとりあえずチップセットドライバを更新

メモリの設定はとりあえずDDR4-3200MhzのCL16で動かします

PC構成はこんな感じです
【M/B】TUF-B450M-PLUS-GAMING
【RAM】OCMEMORY OCM2933CL16D-16GBNHB(8GBx2)
【NVMe】Samsung SM951(128GB OS用)
【SSD】Micron 1100(2TB)
【HDD】東芝 MD05ACA80D(8TB)
【HDD】東芝 MD06ACA10T(10TB)
【電源】REX-850ASH STALLION (850W 80+Silver)
色々変更したいところはありますが、今回はこのままで。
なおBIOSにてRAMの割当を512MBから2GBに変更しております
まずはCPUテストである
Cinebench Release 23をやってみました
・2200GE

中身がZen+のCPUであり、かつ4コア4スレッドの35Wの低電圧モデルということもあってスコアに関しては控えめな感じでした。
しかし消費電力自体も35W付近でキレイに収まってるところは優秀な数値だと思います
・5600G

一機のRyzenは通常の3倍のスピードで接近しますと言わんばかりのマルチスコア三倍という驚愕な数値にシングルスコアは約2倍になり、最大時の消費電力も約2倍になりました。ただ6コア12スレッドになったり性能が上がったり、電力効率が上がっているため実際の日常での動作に関しては2200GE同等か、細かいところでは省電力になってると思います
次にGPU周りのベンチマークを行いました
RyzenAPUのZen+~Zen3までのものはほぼ同じGPUなので大きく性能は上がらないと思います
・2200GE iGPUクロック 1100Mhz

GEモデルは省電力になってる代わりに内蔵GPUのクロックを下げられているので通常の2200Gとくらべて低めのスコアになっていると思います
・5600G iGPUクロック 1900Mhz

こちらはガッツリと内蔵GPUクロックが上がっているためか1200点も差ができました
RyzenAPUはCPUとGPUのTDPを共有しているため、ベンチ中のCPU+GPUの消費電力は40~60W程度で完結しておりました。5600Gの内蔵GPUはGT1030に近い性能があるためCPU込みでゲーム中は60W前後で収まってのは正直驚きです。
で、ここからは自分が約3日ほどかけて様々な検証を行いまして、
色々と楽しめた結果を色々と書いていきたいと思います。
まず完璧な安定設定を出したのがこちらの設定

DDR4-4000Mhz CL22 iGPUクロック2300Mhz IF1:1 PBO動作です。
RyzenAPUはメモリクロックが高ければ高いほど速くなり、内蔵GPUの部分もオーバークロックを行うことで性能が向上するので、試してみたという感じですね。BIOS側の自動設定で2300Mhzまでは自動で動かせるのでメモリのタイミングはわざと遅めにして確実に動作をするというのを基準で作りました。
この設定でHDD非稼働時、アイドルが29~30W

FF14ベンチマーク中で45~92Wほど

スコアは以下のようになりました

この時点でGT1030とRX550を超えた数値が出ている計算になります。
750tiには二割ほど届かない計算だと思います。
上記の状態で原神をプレイしてみました
フルHD、プロファイル低設定、レンダリング0.8倍で快適に動作しました。
レンダリング1.0はキツめの印象なのでこの辺りのGPUの限界はありますが描写が軽いところはきっちり軽く、最大での消費電力も60W前後で収まっており、熱量も虎徹2クーラーの割にまったくないため、かなり優秀だと思いました。
デイリー消化とかの日課をこなすぐらいなら十分だと思います。
で、ここで一旦安定設定を出しましたが
海外のネットを見ているとDDR4-4600Mhzとか、iGPUを2400Mhzとかをする人が結構おり、これは自分もこれは確かめないといけないと思ったので、以前から手持ちにあった
SamsungB-ダイのメモリを用意しました

こちらのメモリはDDR4-4133 CL18-18-18 1.4Vで立ち上げることができますので
D.O.C.Pを使って、設定値を読み出し

DDR4-4133MhzCL18で動作をさせてみました。
ついでにiGPUのクロックも100Mhzを更に乗せて、電圧を1.35Vまで上げました。
もちろんMCLK、FCLK、UCLKのクロックは同期済み IF1:1動作です。
ここで自分が数日かけながら3DMarkのFireStrikeでスコアを簡単に出してみたら


わーお・・・ メモリクロックと内蔵GPUのクロックが上がるたびにスコアが上がりました
2200GEの二倍のスコアとまでは行きませんが、結構な性能が引き出せたかと思います。
この他DDR4-4200を立ち上げたりDDR4-4400が動きそうな気配もあったんですが今使ってるB450Mのマザーで上げたい部分の電圧が固定に出来なかったので、不安定な要素を考えても4133Mhzで妥協しておきました。
せめてCMOSクリアのボタンがあれば良いんだけど・・・
試しにもう一度原神を動かしてみたところ
iGPUの電圧を上げたためか平均して5~10W程消費電力が上がりましたが1~2フレームが稼げる分、更に快適になった気がします。
そしてこの温度です。 最近のCPUにしては冷え過ぎでしょ・・・
ワットチェッカーの消費電力も数値通り増えておりアイドルが34~35Wほどになりゲーム中で見て55~100Wぐらいになりました。
まぁメモリのクロックなども上がってるのでこの辺は仕方ないでしょう
そんな感じでした。 一言言いたいです
18000円で買える石にしては遊べすぎた
内蔵GPUに大きな進化はないものの冷える、低消費、Zen3のCPU性能。メモリOCでついてくるのはiGPUだけではなく、Ryzen自体の性能を出し切ることも可能である点。そしてB450でも全然問題がないという点、とても遊べるCPUだと思いました。
ただ5600Gを詰めたら詰めるほど1CU多い5700Gが欲しくなってしまったりしてしまい、RDNA2が搭載されてるノート用Zen3+や今後出るであろうZen4APUが気になってしまいました・・・
それだけ良かったといえましたね・・・
ちなみにゲームでフレームレートをできるだけ稼ぎたい場合はSMT、intelでいうところのHT(仮想スレッド)を切ったほうが無駄なスレッド移動が減るためCPU動作の効率が良くなるという点があるので、そういうところも踏まえて8コアであり、クロックも高くなる5700Gが良さげだなぁって思った次第でした。まぁ流石に買い直しはしませんけどね・・・
以上5600Gで3日間を遊んだレビューでした。
みなさんもぜひ買って遊んでみてください、ではまた(*´ω`*)ノシ
おまけ、原神 中設定ではどれぐらい動くの?
実はレンダリング0.8でなら十分遊べるといえば遊べます
ただ重くなるとこは結構フレームが落ちるので
上手くゲーム内設定をやりくりするといいかもしれない・・・?
中設定レンダリング0.6+FSR2なら比較的に軽い動作できれいめに動きますが
ポストプロセスフィルターの関係で移動時は少し映像がぼやけるのが欠点
あとはFSR2.1が実装されると一番なんですけどね・・・
AMD、テンポラル・アップスケーリング技術の最新版「FidelityFX Super Resolution(FSR) 2.1」を公開
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